ボーナスの手取りが思ったより少ない理由

公開: 2026年8月30日

「ボーナス50万円」と聞いて振込を見たら41万円だった。この差はどこへ行ったのでしょうか。

賞与から引かれるもの

賞与の額面50万円(月収30万円・独身・40歳未満・東京都)の場合、内訳はおおよそ次のとおりです。

項目金額
額面500,000円
健康保険料−24,775円
厚生年金保険料−45,750円
雇用保険料−2,750円
所得税−16,700円前後
手取り約410,000円

社会保険料だけで約7.3万円、額面の**約15%**です。手取り率は8割前後になります。自分の条件ではボーナスの手取り計算で確認できます。

昔は社会保険料が安かった

2003年3月までは、賞与にかかる社会保険料の料率は月給よりずっと低く設定されていました。2003年4月の「総報酬制」導入で、賞与にも月給と同じ料率がかかるようになり、そのぶん月給側の料率は下がりました。年収が同じなら負担の総額はほぼ変わらない設計ですが、賞与の手取り感は大きく変わりました。

なお上限はあります。健康保険は年度累計573万円、厚生年金は1回あたり150万円を超える部分には保険料がかかりません。

住民税は引かれない

賞与明細に住民税の行はありません。住民税は前年の所得をもとに年額が決まり、毎月の給与から12回に分けて天引きされるためです。賞与から引かれないぶん、月給側で負担しているという見方もできます。

明細の所得税と、実際の税金は違う

賞与の源泉徴収税額は「前月の社会保険料控除後の給与額」と扶養人数から決まる率をかけた概算の前払いです。年間の正しい所得税は12月の年末調整で精算されるため、賞与明細の税額がそのまま最終的な負担というわけではありません。

年間トータルで見ると、賞与によって増える所得税は「賞与がある年」と「ない年」の年税額の差にあたります。年末調整で戻る金額の目安は年末調整・所得税還付シミュレーターで試算できます。

ボーナスの使い道の目安

一括で入る大きなお金は、使い道を決めておかないと残りません。ひとつの目安として、

  • 1/3 貯蓄・投資(つみたてNISAや生活防衛資金へ)
  • 1/3 使う(旅行・買い物・自己投資)
  • 1/3 予備(家電の買い替え、税金・車検など年払いの支出に備える)

という配分にしておくと、無理なく貯まりつつ満足度も保てます。年間の家計全体は家計収支シミュレーターで確認できます。

記載内容は一般的な情報であり、税務・投資・法律に関する助言ではありません。 制度は改正されることがあります。判断の際は公的機関や専門家にご確認ください。